母の命の見極め

せめて週一回は父と電話で話してあげたいと思っております。

最近の様子を聞くと、先週は母が少し調子悪かったみたい。

中心静脈栄養

10日ほど前から腕の太い静脈から高カロリーの点滴を入れ始めました。

それに伴い、今まで入れていた薬を減らしたところ、体を触ると痛がるし、寝てばっかりだし、衰弱が激しかったそうです。

また諸々の薬を増やしたら、容態が安定して落ち着いているとのこと。

8月末に鼻チューブがきちんと胃に入っているかどうかを見るために、レントゲンを撮りました。

その結果も知らされていないと父は言います。

でも、毎日来てくれているデイサービスの看護師さんから、チューブがうまく胃の所定のところに入っていないらしいですよと聞いたみたい。

だからどうするか？

今週中頃に、お医者様の往診があるのでその時にきっとまた胃ろうにしようと言われると思うので、そう言われたらとりあえず断るつもりだと父は言います。

父の言い分

• おととしの12月退院時、まだ自力で飲み込む力があると元の病院で言われていた。
• 退院時、チョコレートをなめさせたら美味しいと言って、飲み込めた。
• その時に寄ってたかってみんなに怒られた（私含む）
• 初めの１～2か月くらいは、介護用のゼリーを少しだけ口にしていた。
• 優しい看護師さんが辞めてしまって、もう食べたくないと言って口にしなくなった。
• その後も嚥下のリハビリなどしてくれず、様子見ましょう、ばかりで何もしてくれていない。
• コロナにかかって10日ほど入院したため、よけいに無気力になってしまった。
• デイサービス側は胃ろうにしたら、自分たちの責任がなくなるから胃ろうにしたがっている。
• 病院側は胃ろうは診療点数が低くなるので、お勧めはしてこない
• 経鼻経管栄養（鼻チューブから栄養剤を入れる）はもう限界が来ている、体が拒絶しているから他の方法をということで、中心静脈栄養点滴をし出したが、衰弱している。
• 胃ろうにして良かったという意見を聞いたことがない。

ざっと挙げたらこんな感じでしょうか。

YouTubeで勉強

最近はYouTubeで胃ろうのことや看取りのことばっかり見ているので、少しは私も理解してきました。

胃ろうは、１９７９年に障害や病気のある子どものためにアメリカで始まったことのようです。

それが、日本ではどんどん高齢者に使われるようになって来たそうです。

海外ではあまりないことで、胃ろうは老人虐待だという国もあるそうです。

なんていう考えもあるそうです。

８０歳を過ぎたら、食べられなくなってくるのは自然の摂理。

もちろん、食欲旺盛で元気な方も大勢いらっしゃいます。

けれども病気になって衰弱してくるのは当たり前なのに、家族はびっくりして何とかしてくださいと訴えてくることにより、どんどん医療（延命措置）で寿命が延びて いる。

この図式が長寿大国日本を作り上げているのだと思うようになりました。

延命措置しているだけなのか

だからと言って、母が死んでもいいなんて思っているわけではなく。

人間いつかは死ぬことは充分理解しているくせに、母がいなくなる世界は怖いのです。

でも、ただただ寝たきりで、テレビをぼうっと眺めている母を見ていると悲しくなるのです。

お母さんはどう思う？

と言っても何も答えない、じっと見つめられるだけ。

私が今思っていることを口にすると、なんて薄情な娘やと父に言われるかもしれません。

今日の電話で

もう一回、座らせてアイスクリームを食べさせてあげたい

父も頭では分かっているのです。延命措置しているだけだと。

でもでも、なんで、俺の思うようにさせてくれなかったんや？

リハビリもっとしてくれたらこんなことにならなかったんや！

という、恨み節が堂々巡りしてるんだと思います。

コロナ禍のなか、やりたいことが全然出来なかったのはどうしようもないことです。

毎回、こんなことばかり言ってても何も解決しません。

そもそも介護に解決方法の正解なんてない。

あるとすれば、こういうことになる前に、家族で話し合っておいて、意思を伝えておくべきです。

母が寝たきりになったらどうして欲しいとか言ってたということはなさそう。

母は、『お父さんの方が先に病気になって介護せなあかんようになるわ』とよく言ってました。

今月末にまたお休み頂いて帰省します。

それまでに、アロママッサージの手技を出来るようにしておかなければ( ｀ー´)ノ

父はどうして欲しいのか、聞いておこうと思います。

それでは今日もありがとうございました(@^^)/~~~

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