生前から、パンフレットを取り寄せたり、相見積もりを取ったりしないと、と思ってはいました。
父のお仲間もほとんど鬼籍に入られてるし、コロナ禍でご近所さんのお葬式もほぼないみたいだし、何より父から『お金使わんでいいぞ、質素でいいぞ』と言われていたので、家族葬にしようということは決めていました。
が、日々の暮らしにかまけてなかなか手を付けられず。
覚悟していたはずなのに、それでもその日は突然やってきました。
父が亡くなったという現実と、直後から葬儀屋さんやお寺さんに電話しなければならないという緊張感で胸がつぶれそうでした。
葬儀屋さんの決め方
グーグルマップで『家族葬』と入れるだけで近隣の業者が数件現れます。
その中で一番近く(我が家から600メートル)の葬儀屋さんに即決めでした。地域の老舗の業者さんだったので、ぼったくられることはないであろうと思ったし。
亡くなる1週間前くらいにようやくパンフレットを取り寄せました。
計画的にあと2,3件からもパンフレットを取り寄せたらいいのでしょうが、日々の介護に疲れて、毎日3,4件の人の出入りもあったりで、もうこれ以上誰かと話し合うのが嫌で、葬儀屋さんの相見積もりとか取らんよなと決めていました。
生前やっていたことはこれだけです。あんなに頭の中で予行演習していたのに、何も準備しなかったに等しいですね。
たまたま、地域で名の通った葬儀屋さんの家族葬用の会館が近くにあった、それだけが決め手でした。
お寺さんは?
我が家の菩提寺は少し離れた市だったので、前もってお伺いを立てておくようにと、父の妹さんから言われていました。
が、そこは先延ばしが得意な家柄ですから、結局突然の当日朝の電話となりました。
もしも、遠いから無理と言われたら、葬儀屋さんにお願いしてどこか探してもらうところでした。
ご住職はとてもとても驚かれてましたが、快く引き受けて頂けました。父は盆暮れにはお墓参りに行ってたそうで、ご住職とも楽しくおしゃべりしていたとのこと。
そんなことしていたなんて何も知らなかった私たちです。父の意外な一面でした。でも、そういうことしてると言ってくれたらよかったのに、我ら子供はお寺さんのこと何も知らないのでした💦
葬儀屋さんのアドバイスもあり、お通夜当日の昼間くらいに電話して金額を率直に聞きました。
お通夜と告別式と初七日法要で合わせて25万と言われました。
ネットで前もって調べていた金額は関西圏は26万円だったので、ホッとしました。
結局、少し色を付けて27万円をお通夜の終わった後に、葬儀社さんが用意してくれた封筒に入れてお渡ししました。
告別式当日でも、初七日法要の後でも、いつでもいいと言われたのですが、先に渡した方がお寺さんも安心かなあと思って、早めにお渡ししたのでした。
葬儀屋さんとの打ち合わせ
ちょっと話は前後します。
決めていた葬儀屋さんにまずは連絡。こちらが何もわからないというと、親切丁寧、手取り足取りお話しくださって、20歳以上年下の担当者さんですが頼もしかったです。
家族葬で出来るだけ安く済ませたいし、親戚もご近所さんもほぼ来ないと伝えたので、より安くなるようにプランを考えて下さって、これは無しでもいいと思う、や、最近の方はあまりこだわりがないので大丈夫ですよ、とか言って頂けて、安心して金額も決めていけました。
下から2,3番目の25万円のプランに必要なものを足していく方式にしました。
その方が要らないオプションを外せて安上がりだとアドバイスを受けました。
オプションで足したのは、
・湯灌(お風呂に入れてもらい、旅支度と化粧もしてくれる)85,000円
・遺影写真 38,000円
・ご遺体保全剤 18,750円
・セレモニースタッフ2日分(司会・案内)40,000円
・枕飾り・後飾りセット 30,000円
・出棺後のタクシーチャーター1台分 10,000円(火葬場に確実に到着するためチャーターとなりました)
・料理 1人前 4,000円(告別式当日のみ)8人
・供花 1対 50,000円(親族一同)
・お礼品 通夜 煎茶ティーバッグ 600円 告別式 タオル1枚 600円
・お寺さんへの茶菓子・お礼品 計3,300円
・貸衣装(男性喪服1着) 8,000円
・火葬料金 18,000円
その他飲食代やサービス料、消費税など合わせて
671,290円
やってよかったこと
何といっても、湯灌は本当にやってよかった(´ー`)
最後に父がシャワー出来たのが1か月ほど前だったので、85,000円という金額に少しビビったけど、父が遺してくれたお金なんだから父のために使わないでいつ使うの?と自問してやってもらいました。
シャンプーやドライヤー、薄化粧からアロマオイルマッサージまでしてくれて、父が微笑んでいるように見えて、幸せな時間でした。
次に良かったことは、私の家族(夫・子供2人・義母さま)の宿泊が、2人までは無料で出来たので、夫と義母さまだけ泊まってもらいました。もう一人泊ると布団代4,000円です。宿泊セットが整っていてとても快適だったようです。
そして、供花も頼んでよかったことの一つです。親族一同でとりあえず1対お願いしていたのですが、あとから追加で富山の家族からも1対お願いしました。
祭壇のお花がシンプルだったので、供花を増やしたことで棺の中がお花でいっぱいで、安らかに旅立つことが出来たと思います。
あと、やってよかったことと言うか、お寺さんの都合で火葬場からいったん帰らなければならず、夕方にしか戻れないと言われ、ならば、初七日法要は自宅ですればいいということになりました。
おかげで⁈その分の会館使用料が不要になり5万円浮かすことができました。
やればよかったこと
お通夜の後のお食事です。とてもくつろげるお部屋だったので、料理を注文してみんなでお話ししたらよかったなぁと思いました。
夫と義母さまには、はるばる遠くから来てもらったのにコンビニですませてもらっちゃいました(>_<)
子供たちと次兄と私は実家に帰って着替えてから、焼肉を食べに行きました。お通夜の後に焼肉って!!
次男のリクエストでしたが、私も次兄もとても疲れていたので、焼肉を食べに行くのは苦痛でした。
長兄は誘ったけど、焼肉なら行かんと言われました。そもそも外食が苦手なので、大人になってから家族で外食するのも長兄だけは行きませんでしたね。
これって必要だったの?
①ご遺体保全剤 18,750円
ドライアイス2回分は含むとなっていたのに、保全剤とは何ぞや?聞きそびれてなぜか金額付いてました。
②セレモニースタッフ(司会・案内など)2日分 40,000円
家族だけだから案内も司会も要らなかったんじゃないかと思いました。ただ、司会がなければ若干締まりのないものになったかもしれません。
③お礼品の煎茶やタオル
よそから誰も来なかったので(父の妹さんだけ来てくれましたが)、担当者さんからお通夜の後のどさくさに『皆様に一つずつお渡ししましょうか?』と聞かれ、『はい』と軽はずみに答えてしまったので、家族なので同じ品が何個もあって、『要らんかったな』としか思えませんでした。
④お寺さんへの茶菓子
細かいようですが、茶菓子と言っても結局小さな菓子折りだったので、お寺さんの手荷物がいっぱいになってしまい、『こんなにたくさんありがとうございます』と言われたそうです。お礼品の菓子折りは別に用意したので、茶菓子は要らなかったかな?
まとめ
とまあ、総合計941,290円でした。
これとは別に私の方の家族からの供花55,000円は別途支払いました。
高齢になるほど『家族葬』が主流となりますよね。呼ぶ人がいないですから。私としては100万円以内に収まって満足です。
去年に父が言ってた👆『お金を全部使い切って人生を終えたい』という望みは叶いませんでしたが、『安上がりでいいぞ』という思いは果たせたんではないでしょうか?
もっとケチろうと思えばケチれたと思いますが、父の稼いだお金ですもん。
ま、こんなもんやろ
と微笑んでくれてる気がします。
それでは今日もありがとうございました(@^^)/~~~
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