着々と、次男の退職に向けて手続きが進んでいます。
退職願その他の書類も無事に人事の方へ回していただいたようで、ひとまず安心。
それにしても、今回やりとりをしてくださっている庶務の方が本当に丁寧で頼れる方で、辞めていく立場の息子に対しても、親切に対応してくださっていて感謝しかありません。
ただひとつ、残された“難題”
退職に伴って返却が必要な支給品のひとつ――それが「iPhone」です。
これだけは精密機器という理由もあって、どうしても手渡しで返却しなければならないとのこと。
他の支給物は郵送で大丈夫なのに、ここだけは譲れないそうで…。
次男にとっては、それがとても大きなハードルです。

ムリムリムリムリ。そもそも会社の人たちが嫌でこんな病気になったのに、その人に会うなんて絶対にムリ!
そう言い切る息子の表情がとても苦しそうで、またあの闇に引き戻されるんじゃないかと私にも不安がよぎりました。
息子が恐れているのは“人”ではなく“記憶”
勘違いされないように言っておくと、次男はその庶務の方が嫌いなわけではありません。
むしろ丁寧に接してくれていることに感謝もしています。
ただ、iPhoneを返しに会社へ行ったら、もしかしたら上司が出てくるんじゃないか…
それが怖いのです。
実際、その上司ひとりが原因で病気になったわけではなく、
入社してからの2年間の積み重ね――
人間関係、職場の雰囲気、数々の出来事――
すべての“会社の記憶”が、つらすぎるのです。
あの日々を思い出すと、吐き気がするほど気持ちが悪くなると言います。
ということで、私の出番です
iPhoneやその他の支給品を返却しに行くのは、最終的に私が担当することになりました。
もうここは“母としての任務”だと思って、やるしかありません。
いちおう、次男も車には同乗してくれる予定です。
ただ、会社の近くで降りてどこかで待っているとのこと。
もう、仕方ないですね。
持っていくかどうか迷った「御礼の品」
お世話になった庶務の方には、何か菓子折りでも持っていこうかと思っています。みなさんで食べられるようなものを。
でも、正直なところ、

お菓子なんて持っていく必要、ないんじゃない?
と思う自分もいます。だって…
- 入社して半年経つ頃から、お金を何度も盗られるという事件がありました(40代の先輩から)。
- その件で人事の人から息子が怒鳴られるという理不尽なこともありました。
- どう考えても納得できないような対応も、いくつもありました。
「息子をここまで追い詰めた会社を、私は許せない」
そんな気持ちも、もちろんあります。
さかのぼって、こんな会社を紹介した高校にまで恨めしい気持ちも浮かんだりして。
でも、冷静に考えると、息子の持って生まれた気分の波や繊細さなどの気質が、この病を引き起こしたのはわかっています。
あと、二交代制の勤務という生活リズムの狂い。
そういう勤務体制だということは百も承知で入社しているのですから、原因は自分にもあります。
誰か一人を責めたところで、もう過去は変えられません。
それに、今この人手不足の中、職場に迷惑をかけ、心配をかけたのは事実です。
せめて親として、ひとこと頭を下げるべきなのかなと、気持ちの整理をつけています。
気が重いけれど、前に進むために
正直、とっても気が重いです。
でも、この「最後のひと押し」を終えれば、やっとひと区切りがつくはず。
次男も、そして私も、少しでも心が軽くなれるならいっちょがんばったろかぁ、という気持ちです。
今日のひとこと
“けじめ”とは、誰かのためだけじゃなく、自分の心を軽くするためにあるもの。
とっとと済ませて、また次に向かえるように。
一歩ずつ進んでいきたいと思います。
それでは今日もありがとうございました(@^^)/~~~

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