息子の退職手続きと最後の挨拶

双極性障害
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先週の火曜日、次男の退職手続きのため、会社へ行ってきました。
と言っても建物の中までは入らず、従業員用の駐車場での受け渡しでした。

返却するのは、会社から支給されていたiPhone、社員証、保険証、作業服など。

「iPhoneだけは精密機器だから直接手渡し」と言われていたため、
私が同行することに。


最後は会わずに終えるつもりだったけど…

息子は、「庶務の人に渡すだけだけど、駐車場に着いたら自分はどこかで待ってる」と言っていたのですが、
現地に到着したら、

私

どうするの?
どこかで待っとくの?

次男
次男

いいわ。このまま会うわ


私

やっぱり最後にちゃんと挨拶した方がええわ

と言って背中を押しました。


緊張の中の再会。でも、あたたかい空気

車を駐車していると、庶務の女性が近づいてこられました。
私まで緊張しましたが、ご挨拶をするとすぐに息子に向かって、

「久しぶりだねぇ、ちょっと痩せたんじゃない?」

と声をかけてくださり、
少しだけ空気がやわらぎました。

以前ブログでも書きましたが、持参したお礼のお菓子もここで役立ちました。
やっぱり、持って行って良かった。


まさかの「上司」登場に凍りつく息子

ところがそのとき庶務の方が、

「○○さんも来るって言ってたんだけどなぁ」

と、息子の上司の名前をぽろっと。

「えっ、来るの…?!」と驚いていたのも束の間、
その方が本当に車でやってきたのです。

降りてこられた瞬間、

「この度はこちらの不手際でこんなことになってしまい、本当に申し訳ありません」

と丁寧に頭を下げられました。

私も「いえいえ、こちらこそご心配とご迷惑をおかけしました」とご挨拶し、
息子には「元気?」と声をかけてくださいました。


ほんの数分だったけど、大きな一区切り

息子はびっくりしすぎた様子で、「ああ、はい」くらいしか言えませんでした。

私

元気になってきてるんですが

まだ薬の関係で車は運転できないので・・・

みたいなことを言い、

大人三人が「暑いですし、それではこれで・・・」とペコペコと挨拶をし、それぞれの車に戻り、
一連の退職手続きは無事完了。

車に乗り込んだ途端、私が「はぁ〜、終わったね」と言うと、
息子はすぐに、

次男
次男

びっくりした!○○さんが来るなんて思わんかった!

私としては、てっきりそれを予想して「行きたくない」と言っていたのかと思っていたのですが…

次男
次男

いやいや、まさか来るとは!庶務の人だけやと思ってた。
びっくりしすぎて、何にもちゃんと答えられんかった。
わかってたら、言うこと考えておいたのにぃ〜

……お互いの“思ってたこと”、全然違いました😅


泣きそうになってた、あの横顔

車に戻ってすぐ、なんとなく感じたんです。

あれ、もしかして…泣きそうだったのかも?

息子も「あのとき、ちょっと涙出そうやった」とポツリ。
でも今回来てくれたのは、直属の上司ではなく“全体の長”の方だったそうで、

次男
次男

もし本当にあの人(直属の上司)が来てたら、
俺、たぶん号泣してたと思う

そんなことを言っていました。


朝、泣きながら出勤していたあの頃

実は、会社に通っていた頃のことを
ぽつぽつと話してくれるようになってきていて、

次男
次男

あの頃、毎朝泣いてたんや…
仕事がつらくてつらくて、行くのが嫌で仕方なかった」

そうだったんだね…。
親の私が知らないところで、どれだけ苦しんでいたのか。


「良い会社」だったからこそ、複雑な想いも

会社からは、休職期間中も本当に手厚くサポートしていただいて、
なんと夏のボーナスも支給されていたのです。2月から出勤していなかったのでボーナスをもらえるなんて思ってなくて、ボーナス支給されたことを知らずに退職の意向を伝えていました。ボーナス出た途端に辞めると言ったみたいでちょっと気まずいんですがね。

福利厚生もきちんとしていて、親としては
「こんなにちゃんとした会社を辞めるなんて…」という思いも正直、あります。

でも、それでも、

次男
次男

もうこんなに条件のいい会社で働くことはないな。
でも、ほんとにみんな大変すぎる現場で頑張ってはるんや。
ただ、俺には向いてなかったってことや。

と、息子は言いました。

だからこそ、今後は無理のない範囲で、最低限の生活ができる仕事を探していくとのこと。
アルバイトでもいいとか言ってますが、まあ、若いうちにいろんなことしてなにか気づいてくれたらいいなと思っています。
病気が病気だし、当分はそっとしておきましょう。


まだまだ課題はあるけれど

正直、まだ「あれは嫌」「これも無理」と言ってばかりの息子。
でも、ほんの少しでも外に出て、こうして一区切りをつけられたことは、
ものすごく大きな一歩だと思っています。

この引きこもり状態から、少しずつでも抜け出せますように。
今はただ、祈るばかりです。


この2年間の泣きながらでも経験したことが、
いつか誰かを思いやれる優しさになりますように。

それでは今日もありがとうございました(@^^)/~~~

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