抑うつ状態を調べる検査

双極性障害
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さて、昨日の続きです。精神科の専門病院に到着しました。とても静かで穏やかに過ごせる雰囲気のロビーです。

私が受付を済ませ、次男は問診表のようなものを書きしばらく待ちました。

私たちより後に来た20代半ばくらいの女子とお父さん?が先に呼ばれて行きました。診察室からは明るい笑い声も聞こえてきて、彼女は何を患っているのだろうか?ただ、入って来た時から少しガラが悪い雰囲気(上下スウェットでサンダル履き)で大きな声で話すので『どこか普通とは違うんだろうな』と思い、我が息子もその病院に来てるんだよなぁ、とぼんやりと考えていました。

次に私たちが呼ばれて診察室に入りました。普通の病院の診察室よりやや広めな感じです。

私はできるだけ何も言わず息子に任せようと思っていました。

先生は50代前半くらいの男性です。

先生
先生

今日はどういうことでこちらへ?

次男
次男

何もやる気が出ないし、仕事も嫌だし、人生何にも楽しくないと思ってしまって・・・・

次男は小さな覇気のない声でぼそぼそと語り始めました。先生は適度に相槌を打ち息子の言葉をパソコン入力しながら聞いておられました。

次男
次男

で、半年くらい前からもう○○しかないと思うようになってきて、ずっとそのことばかり考えていて、ネットでいろいろ調べて・・・・

この後は、私も初めて聞くことばかりで、リアルすぎて公表は差し控えます。

次男
次男

二十歳になったらそうしようと決めていたから、その先の人生なんて何も考えられなくて・・・・

今回失敗してしまって、その先の人生はないはずだったのに今生きてて、どうしたいのか何にも分からないというか・・・

先生
先生

みんな言うんだよね。

二十歳の誕生日にって。

よし、まずはこんなテスト受けたことある?

え?ないの??会社の精神科医に行ったんだよね。君のような子の場合、絶対にこのテストするんだけどなぁ。

ということで、資料をパラパラとめくりながら、脳内のセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の乱れなどの話を図解と共に説明を受けました。

この説明を受けている時から私は少し未来が開けたような感覚になり、『この先生なら信頼できる』と思いました。すごく頼もしく思えたと言うか😌

そして【Beck Depression Inventory(BDI)】という心理検査を受けました。日本語では【ベック抑うつ尺度】というものらしいです。

21項目の質問で構成されていて、抑うつ症状の有無や重症度をその合計点で判定するものです。

息子は32点でした。これは、すぐに休みなさい 重症です というレベルなので、会社の精神科医が『明日から働きなさい』と言ったことが信じられないとおっしゃいました。

先生
先生

今のあなた(食欲があり睡眠も少しはできてる)で32点なんだから○○しようとした時は、50点くらいだったんじゃない?

そんな状態の人に明日から働けなんて絶対言わないよ!

ホントに誰?その先生。

次男は名前も医院名も顔さえももう覚えていないと答えていました。

先生は『その人を批判したいとかじゃないけど、心理学方面の先生なのかな?』と言っておられました。その産業医と話した時は確かに息子はよくしゃべったようです。

これこそ、双極性障害だと思います。昔から気分のむらが激しく、よく喋る時と、不機嫌を巻き散らかす時が極端にある子でしたから。

いずれにせよ、このBDI検査をしないなんてあり得ないことのようでした。

もしかしたら会社は、早く仕事に出てもらいたいから、そういう判断をしない医者を産業医として契約しているのかなぁ?

この検査をしてもらったおかげではっきりと息子が病気で休養が一番大事だとわかりました。

そしてもう一つ、興味深いテストをしてくれました。それはまた次回にします。

細かい話にお付き合いいただきありがとうございます(@^^)/~~~

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