雨の上高地。
最後にソフトクリームを食べて、それなりに満足し、集合時間まで30分以上あるけれど、もうすることもないし……ということで、私たちはバスに戻ることにしました。
その前にトイレへ。
バスターミナル近くのチップ制トイレ(100円)です。門番のようなおじさんがいて、料金を受け取ってくれます。

トイレから戻ってこない義母さま
トイレから戻ってきた夫に荷物を預け、私たちは列に並びました。
先に義母さま、数人あけて私という順番でした。
私がトイレから出てくると、夫がひとりで待っています。
「お母さんは?」
「え?まだやけど」
「そんなことないわ、私よりずっと前に入ったよ?」
5分ほど待ちましたが出てきません。
だんだん心配になり、行列の合間を「すみませーん💦」と頭を下げながら抜けてトイレの中へ。
「お母さーーーん!」と3、4回呼びましたが、返事はありません。
夫のところに戻っても義母さまはいない。
トイレと出入り口の間を何度も往復し、門番のおじさんも心配してくれて、全ての個室を確認してくれたけれど見当たらず……。
気づけば15分ほど経過していました。
まさかの電話!バスの運転手さんから!
「どうしよう、どこ行ったの……?」
と、途方に暮れているところへ、知らない番号からの着信が。
恐る恐る出てみると——
なんと、バスの運転手さん!
「お母さんね、もうバスに戻っておられますよ」
「ええ〜〜!?もう、どんなに心配したか!」
観光バスは各地から来ていて何十台も停まっています。
その中からよくも見つけられたものだと感心しながら、慌ててバスに戻りました。

「またトイレに行かれたんですよ」
「すみません、お待たせしました〜」と頭を下げて乗り込むと、運転手さんが一言。
「それがね、お母さん、またトイレに行かれたんですよ」
「え?また?お腹でも痛いのかな?」
「引き止めておけばよかったですねぇ」と運転手さん。
仕方なく、もう一度戻ってくるだろうと車内で待つことにしました。自力でバスに戻れたんだから大丈夫だろうと。
ところが待てども戻ってこない。
ついに集合時間を過ぎてしまい、私は再び外へ。
バスの間でウロウロする義母さまを発見!
そして、たくさんのバスの間でウロウロしている義母さまを発見!
「もう、何してたの!心配したよ。出発時間やから早く戻ろう」
「私、カバンがなくて……」
「え?カバンは夫に預けたやん?」
「え?そうなの?忘れたと思ってトイレまで探しに行ってたの」
トイレにも荷物はなく、焦っているうちに自分のバスがわからなくなってしまったそうです。
義母さまの“思い込み”が事件の発端
義母さまいわく——
「トイレを出たら二人がいなかったから、もう先にバスに戻ったと思ったの。
車番を覚えていたから、それを頼りに戻ったんだけど……。
席に着いたらカバンがないことに気づいて、頭が真っ白になってしまって……。」
そもそも家族でお出かけして、みんなでトイレに行って、出入り口で待つのが当たり前。それをなんで待たずに行ってしまったの?
「そんなことまで考えてなかった。二人がいなかったから、もうバスが出発してしまうと思ってしまって、慌ててしまったの」
義母さまを置いて私たちが動くはずないのに、思い込みからの焦りって人を狂わせてしまうのか?
結果的には無事でしたが、私たち夫婦は本気で心配していました。
「もしかして倒れているのでは」「迷ってしまったのでは」
——そんな考えが頭をよぎり、救急車を呼ぶのか?最悪タクシーで帰るのか?といろいろと覚悟までしたんですけどね。
今日の教訓 ✍️
- 貴重品や携帯は人に預けない(連絡が取れなくなる)
- トイレの出入り口からは動かない
この2つを、今後の旅のルールに決めました。
正直、もう二度とバスツアーには参加しない!
……と、密かに誓った私です(笑)
しかも、このあともう一つ“ちょっとした事件”がありました。
それはまた次回に。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました( ^_^)/~~~

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