今朝のNHKニュースで、18,19歳を狙った『SNS勧誘』が話題になっていました。
我が家の高校3年生もだけど、大阪で一人暮らしの大学3年生の長男も騙されそう・・・・
大人になっても心配は尽きないですね。
広がるSNSマルチ商法トラブル
今朝の『おはよう日本』で18歳の学生に街頭インタビューしてました。
インスタなどで、3日に一回は怪しい勧誘が届くとか。
ツイッターでフォローしてきて、いろいろ持ちかけられるとか。
国民生活センターによると、こういうトラブルの相談が5年前から2.5倍以上に増えてるとのことです。
私でさえも、インスタには怪しいマッチョ外国人がフォローしてきますが、速攻ブロックです。
あと、文章なしで猫やお花など女性を安心させるような写真をひたすら載せてるインスタも怪しいと思っています。
高3息子に聞くと、小学校の時から、そういう怪しいSNSには気を付けよという話は、死ぬほど聞かされてるから大丈夫と言うけれど。
学校で話を聞くのと、実際に自分が勧誘されるのとでは、全然違うと思います。
悪質手口
実際の被害者である都内の男子大学生の話です。
長引くコロナ禍で孤独を感じていたようです。
授業もサークル活動もなく、寂しさでいっぱいで、出会いを求めてマッチングアプリを始めました。
出会った女性との初デートで、とあるサークルに誘われ、後日その責任者と会いました。
『これからの時代、資産形成が大事』と言われ、
投資で儲かる情報が入っているというタブレット端末(約40万円)購入を勧められ、さらに、知人を勧誘して購入してもらえれば紹介料が得られる、と説明を受けたそうです。
そのサークルはマルチ商法を手がける組織だったのです。
大学生は、お金がないと断りましたが、消費者金融で借りるよう促され契約してしまったとのことです。
その後、解約に応じてもらえず、返金もありませんでした。
彼は、本気で出会いを求めていたのに、最初から騙すつもりだったことにショックを受け、人が怖くなって仕方なくなったそうです。
これから就活もしないといけないのに、人と会うのが怖いだなんて致命傷です。
騙した経験のある別の女性にもインタビューしていました。
ツイッターで検索して、社会経験の乏しそうな、大学名をハッシュタグ付けしているような人とそのフォロワー全員にメッセージを送り、コンタクトを取っていったそうです。
そこから、何人かは接触できたとのことで、やはり、知識や経験の乏しい大学生がターゲットになるみたいです。
私の体験談
18歳の時、友達と大阪の繁華街を歩いてたら、25歳くらいの男性が声を掛けてきました。
『ちょっと時間ある? 話ちょっとだけ聞いてほしいねんけど。すぐ。1分で終わるから』
『いや、いいです』
そこへ、同じく25歳くらいの女性がやってきました。
女『だいじょうぶ~?時間ある?ほんまに1分ぐらいやから。鼻の穴に指突っ込んでぼうっと聞いてもらうだけでいいから』
私は絶対に嫌だったので、
『いや、もう行こう』と言ったら、あと、2,3人現れ、囲まれてしまいました。
女『自分(私のこと)どこの大学?』
私『○○大』
女『うっそー、私も!短大やけど、そこ出身』
私もアホです。信用してしまい、少し気を許してしまいました。
たぶん、私の方が硬そうに見えたのでしょう。同じ大学名で油断させるという、常套手段だったんだろうと思います。
そんなこんなで、5分ほど立ち話のあと、結局近くのビルの一室に付いて行ってしまいました。
35年も前の話なので、何という会社?サークル?とか何も覚えてないのですが、要するにマルチ商法の勧誘でした。
『面白いサークルがあるから、話聞いて』みたいな感じだったかも?
内容は、
2万円でチケットを買ってほしい。そのチケットは居酒屋とか映画とか本とかの割引券が2万円分以上付いてるから、すごくお得。それを毎月買ってほしいというシステム。
さらに、この勧誘の仕事をアルバイト的な感じでしてくれたら時給も出るから、2万円なんてすぐバイト代で回収できる。
私は、なんかヤバいなあ、早く帰りたいなあ、と思っていたけれど、30代から40代くらいの派手なおばさん(当時の私にはおばさんに見えた)が出てきて、内容は覚えていないけれど、18歳の小娘なんざお手の物、しゃべるしゃべるで圧倒されました。
1分で終わるはずが、2時間はいました。
で、友達がとうとうやってもいいかなと言い出し、私も断る勇気がなくなっていました。
毎月2万ならアルバイトで稼げるし何とかなると思ってしまいました。(その勧誘の仕事をする気はなかったけれど)
たしか、その頃はアルバイト辞めたところだったので、早く次のバイトを見つけないとと焦っていました。
あれよあれよと言う間に、契約書類に署名と拇印を押させられて契約成立。1週間以内に2万円持ってきてと言われました。
できたら、今日、千円でもいいから払って行ってと言われたけど、私はお金持ってないと言い、友達は2千円払ってしまってました。
さあ、その日から、どうしようどうしようです。親には言えないし、とにかくバイトを探さねばと必死でした。
たしか、翌日に友達はそのビルに遊びに行って2時間ほど椅子に座って、新たに勧誘されてくる様子を見てたそうです。
それもバイトということだったと思います。
そして、さらにその翌日の夜、友達から暗い声で電話がかかってきました。
なんでも、友達の様子がおかしいからと、お母さんに問い詰められて、全部しゃべったと。
当然ですが、親は激怒ですぐに解約しないととなり、お商売されてる家だったので、知り合いの弁護士さんに相談したそうです。
幸いにも、未成年だったから、親の承諾なしに結んだ契約は解除できるとのことでした。
私は電話の内容を暗い声で
『うん、うん』
とばかり言っていたので、当然うちの親も心配になって側にいました。
昔は家電1台でしたからね。
とにかく、いったん、電話切って親に事情を説明してからまたかけ直すことになりました。
契約解除の書面の書き方とかは親同士で話さないとということで。
書面の記入も当然親がしなければなりません。
決まった書類はなく、市販の原稿用紙に書くとか、何マス空けてとか、何行空けてとかいろいろ決まりはあったみたいで、それを電話だけでやり取りしたのですから、昔は本当に大変でしたね。
そして、それを内容証明郵便で送ればいいとのことでした。
友達はめちゃくちゃ怒られたようでした。泣きながら電話がかかってきたような記憶があります。
向こうの親御さんはうちの親にすごい謝ってたそうです。うちの娘が誘ったようなもんやと。
さらに友達はお金も払い、翌日もそのビルに行ったことがダメだったと。
まあ、怒られた記憶はないですが、ホントに迷惑をかけたと反省反省でした。
弁護士さんいわく、払った2千円を返してくれるように文面には入れたけど、まあ、返ってこないでしょう。ただ、未成年に勝手にこんな契約させたという負い目が向こうにあるので、何も言って来ないはずと。
その通り、それっきりで何事も起こりませんでした。
未成年だったからよかったんやよと、何度も言われました。
今なら、えらいっこっちゃになってました。
今朝のNHKニュースを見て、私の過去の失態を思い出しました。ほとんど忘れてたけど(>_<)
昔も今も道具は違えど、手法は同じ
コロナで若者の隙間につけ込んで騙すんですから、ホントに悪質です。
詐欺師ほど、優しくて、誠実そうで、いい人なんだそうです。
そりゃ、儲けるためなら何でもするでしょうよ。
若いほどに、人を信用してしまう気持ちもよく分かりますが、詐欺師はそれを承知で狙ってるわけですからね(--〆)
今なら絶対に断る自信があります。オレオレ詐欺にも引っかかりません( `ー´)ノ
こんな、自信満々の人ほど騙されるらしい(/ω\)
折を見て、しつこく息子たちに言い続けなければ、です。
それでは今日はこの辺で(@^^)/~~~
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